部署移動で個人の問題が解決される様な会社は管理がなっていない。
たまに知り合いから「部署を異動したり転勤したら業務がマシになった」という報告を聞くのだが、
だが果たしてこれは喜んでいいのだろうか?
ぱっと見た感じでは美談の様に聞こえるが、根本的な解決は何一つされていないのではないだろうか。
個人の問題は解決されるけどさ。
確かに異動した張本人は業務がマシにはなるでしょうね。
だがちょっと考えて欲しい。
その部署に現存している人にとっては何も変わっていないではないか。
そう、逃げなかった人間は今も尚過酷な状態が続いているのだ。
それどころか一人が減った分余計な負担を背負うハメになってしまっている。
確かに個人レベルでの問題は解決されたが、単にその個人が場所から逃げたに過ぎない。
つまり何の解決にもなっていない。単なる問題の先送りである。
口を開いたやつを転勤させる理由。
では何故問題を先送りするのか。
それは企業側が黙っているヤツは放置しておけばいいと考えているからだろう。
企業側はゴネ始めたやかましいヤツを転勤をさせて楽なトコにぶち込む事で黙らせておくのが最善策と踏んだのだろう。
とりあえず火種を起こしそうな問題因子をアメで釣って黙らせてば問題が露見することを避けようというものである。
口を開いたやつだけ対処すればいい。あとの残ったやつは不満を抱えたまま黙って働けというスタンスだ。
問題の先送りと言うよりは、そもそも根本を解決する気が無いと考えられる。
根本が解決されないと新たな問題が浮かび上がる。
面倒な問題を先送りにする事で企業側もいずれは打撃を受けることとなる。
限界を迎える従業員を輩出してしまう様な問題のある部署を野放しにしておけば、いずれ再びその部署で新たなる問題が起こるだろう。
その度に安易な問題の先送りを繰り返すのだろう。だが、何かが起こるたびに解決するのは企業側にとってもより負担が大きいのではないか。
その面倒な事後対策に追われる事を防ぐ為にあらかじめ事前対策をして問題そのものを起こさなくするべきではないだろうか?
職場に不満を持つ人間、倒れる人間が現れるのは劣悪な労働環境によるものだ。
であればその労働環境そのものが改善されれば、その様な問題を抱える人間が現れる事はなくなるわけだ。
だからこそ問題の根本そのものを解消すべきだとオレは考える。
そうする事で企業側も不満を漏らすうるさい従業員の対処に追われなくて済むのではないだろうか。
まとめ
従業員の声に耳を傾けなさい。
いや、声どころか悲鳴あげてるじゃないか。それを聞こえぬフリしてやり過ごしても後で企業全体にヒビが入りますよ。
人体だってケガが連動するじゃない。それと一緒。やがて全体が瓦解しますよ。
頭以外守ろうとしない、文字通り頭の固い上層部は少し位は足元(下っ端従業員や末端の部署)を見てみることをオススメする。
然るべき管理を怠った際にはいずれ手痛いしっぺ返しを食らうことになるだろう。
あまり先送りにしていると夏休みの宿題を8月31日まで放置した少年少女の様な目に逢うぞ。そうなりたくなければさっさとやるべき事を済ましておくんだな。
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