【SUITE LIFE】感想レビュー、ネタバレ無し。

SUITE LIFE(スイートライフ)をコンプしたので感想とレビューを記載します。

ネタバレ感想は最下段に区分けしています。

ブランド：Chelseasoft

年齢区分：18歳以上

原画：あゆま紗由/なえなえ/しばいぬにき

シナリオ：垂花

音楽：ＭＭＥ

対応ＯＳ：Windows 7 /8 /10（日本語版）

シナリオ　★☆☆☆☆

総合的に見てシナリオの完成度は高いとは言いがたい。

主にイチャラブ。一応ラッキースケベもちょくちょくあり。

すまんが退屈なだけのシナリオにしか思えなかった。

抑揚の無い地味なストーリー展開と１０数年前のギャルゲのテンプレの様な寸劇をただ垂れ流し気味に見せられている様な感覚のお話。

しかも作中のあらゆる設定を蔑ろにしてたりする。

かなり短い(個別２～３時間くらい)ので、長々とイチャラブを楽しみたい派の萌えブタ系のギャルゲーマーにとってもあまり好ましくないかと思う。

良くも悪くも体験版やってみて判断が付くレベルと言えます。体験版やってみてキャラが気に入ったら手にとってみる、そんな感じで良いと思います。

体験版の感想はコチラ(オープニングまで)。

グラフィック　★★★☆☆

原画家さんが三人参戦という事でけっこうキャラ毎に顔とか髪の毛の造形などが異なる印象がある。

キャラや背景は十二分に上手いと思います。ここだけ見れば評価マックスでも良い位の出来栄え。

マイナスとなると感じたのは以下の二点。

文字の小ささ。

マメ粒みたいな細かい文字のせいで目疲れ半端ない。

視力検査の下のほうと似たような感じ。ユーザーに対しての嫌がらせとして成立するレベル。

サブキャラに顔グラフィックが無い。

一回のみの登場ならともかく、絡む機会が多いサブに顔グラが無いとなんだか味気なく感じてしまう。

正直力入ってないんじゃないかという印象を抱いてしまった。

まぁ実際立ち絵無しでテキストのみの表示のせいで演出がショボくなってますし。

サービスシーン　★★★★☆

シーン数は

アカリ７

セイナ７

ホノカ９(実質７みたいなものだが)

ミホ４

マモリ１(ＤＬＣ限定)

ヒロインによるシーン格差がありますね。なんだかしばいぬにき氏の出番が少なめの様子である。

シーンによってはちゃんと見えない所も多々あるのでやや不満が残るというのが個人的な感想。

音楽　★☆☆☆☆

単なる空気、それ以外の感想はありません。

サブキャラの音声が無い、そのせいか肝心な部分での迫力が半減。演出面の物足りなさを感じる。

総評　★☆☆☆☆

古の萌えゲーに近い感じの駄作。

良く言えば懐かしい、悪く言えばベタで古臭いって感じの作品。

~~懐古房の人や平和にノホホンとしたい人、あるいはベタなラッキースケベカモンって人には向いているかもしれない。~~

改めて考察するとそういった人たちにもオススメできる作品ではないなと感じる。

シナリオとしての完成度は一切期待してはならない。

・退屈な日常シーン。

・説得力の無いストーリー展開。

・設定を蔑ろにしたシナリオ構成。

正直全く褒められたものではない。ふざけてんのかと言いたくなるレベル。

コレ言うとある意味ネタバレになってしまうかもしれんが同社作品のカサブランカの蕾の様なものを期待しているならオススメは出来ません。

平和に疑似恋愛を楽しみたい人向けの作品ですかね。~~オレは正直ガッカリした。~~

まぁ正直オススメとは言えません。~~むしろ地雷。~~

以下ネタバレ感想

↓

ネタバレ個人的感想

どのルートもただ当面の問題をさっさと解消させてヒロインと結ばれましたってだけの抑揚の無い退屈なだけのシナリオってのが率直な感想。

ただ漠然と同居生活をしていただけの他人同士が強固な絆で結ばれるってのもイマイチピンと来ない。

出演者連中の絆を構築させるに至るであろう決定的な出来事が劇のくだり以外に一切描写されていないにも関わらず絆がどうとか抜かしても説得力皆無。何も伝わってこないぜ。

根拠も無く口先だけで絆とか言ってる感じなので、なんか薄っぺらい関係性にすら見えてしまう。リア充の言う仲間(笑)みたいな感じだね。

「ユウトが家族をまとめ上げたんだぜ！」

いつまとめ上げたっけ、それらしい明確な描写あったかな？

カサブランカの蕾のシナリオを手がけた垂花氏が書いたシナリオなので単なるイチャラブで終わることは無いだろう、何か魅せてくれるだろうと期待しての購入だが正直肩透かしだった。

期待値を大幅に下回ったってのが正直な感想ですね。

面白そうな展開に持っていけそうな素材は作中にあると感じたんだけどね。

・テレビの撮影が絡んでいる。

・複数のカメラが部屋に設置してある。

・撮影スタッフが身辺を随時ウロチョロしている。

・アカリシナリオでちょろっとチーフが漏らしていた「全員がウソを付いている」という言葉。

これらを活かして何かしらの面白い怒涛の展開が来るんじゃないかと期待していました。

けど何事も無く平坦な終わりでガッカリです。もっと他にやりようが無かったのかなと残念に感じるばかり。

というか何の為に番組って設定にしたんだろ？

それありきで無ければ見せられない様なものを見せてくれる訳でもないので、その設定が意味を成していないと感じる。

複数のヒロインとラッキースケベがしたいってだけならただのシェアハウスで良かったんじゃない？

キャラ別感想。

アカリ

サブキャラ達が揃いも揃って音声と立ち絵が無い。この仕様のせいで演出が弱く、核となるシーンの魅力が半減している。

それに誰が喋っているのかの判断がつきづらい。

核となる部分で音声と立ち絵がないとシーンが映えないってのがよく理解できた。

主人公がモロに女子校に潜入してたんだが、あの時のカメラ撮影ってどうなってんだろ。

普通大の男が女子校に潜入したら止めに入るし、仮に止めないにしろそんな場面をテレビなんで流したらまず主人公ブタ箱行き間違えなしだと思うが。

主人公がアカリの劇団に所属しない意味がよう分からん。

アカリを幸せな女優にするだけの実力が無いとの事だが、劇団から原稿が認められているのに何故その決断に至るのかが不思議。

単に踏ん切りの付かないヘタレにしか見えない。

やっぱ無意味なヘタレって見てて気分悪くなるね。それがシナリオ進行上の為に必要ならともかく、ただ漠然とヘタレなだけの主人公には好感が持てない。

セイナ

主人公と対立する展開を見せると思ったシンヤがむなしく途中退場。

シンヤ「俺はダントツでセイナさんだな。」

このセリフ明らかにフラグじゃないっすか。

こんな上等な対立フラグを立てるだけ立てといて爪痕すら残さずさっさと降板。何しに来たんだ、マジで。

作中一のバストを持ちながら胸を描写しないシーンを三つも盛り込むのは愚かの一言。

何のためにそんなデカいのぶら下げてんだって話だ。

特にシーツや枕で肝心な部分を隠すのは愚策としか言いようが無い。何のためのＧカップパイオツなんだよと。

ほんと呆れるわ、まさにパイ能無駄遣い。

あとこのキャラの、「○○だよぉっ！」って口調は個人的にはあんま好きになれない。

ミホ

周りの野次馬による恋愛関係のチャチャ入れ展開は典型的なリア充ならではのうっとおしいノリそのもの。

自分のツレの恋愛に興味を示したりその関係を突つく心理ってのはイマイチ理解出来んね、放っておてやれんのかな。

ホノカ

一緒にお風呂にＧＯ！みたいなフラグが立ったにも関わらずバスルームでのバックで済ましてしまうのはある種の裏切り展開では無いだろうか。

そこは二人で入浴って流れだろうよ。なぜ脱衣所で済ますんだ、しかも着衣バックで。

あと地味にシーン回収が面倒。

なぜ序盤で後半に関わる選択肢を出すのだろうか。スキップするにしても手間がかかる。

男二人。

主人公との恋愛関連のいざこざを引き起こすかと思いきやただ和気藹々しているだけで終わった。お前等本当に何しに来たんだ？

シナリオ面、サオの面、共に役立たずである。

最後に思ったのだが、この作品がカサブランカの蕾を上回る点が無い気がする。

そのくせ三倍近い値段のフルプライスってのは如何なものかと思う。

もしかしたら何かしらビッグサプライズ展開を用意していたかもしれないがブラックネタ過ぎてお蔵入りになったのかもしれないね。あるいは制作時間が足りなくて断念したのか。

まぁどんな事情があるにしろこの作品に対する感想は変わらんけどね。

結局の所ユーザー目線から言わせて貰えば、そういった制作サイドの大人の事情などは知ったことではないというのが本音。

買った側の立場としては諭吉はたいて未完成品を掴まされたに過ぎない、ただそれだけ。

改めてプレイ事後の感想を付け足させてもらうと

ふざけんな。

この一言に尽きます。

この作品をやった人にはコレがオススメ。

カサブランカの蕾感想レビュー(ネタバレなし)

【SUITE LIFE】感想レビュー、ネタバレ無し。